
『ワイシャツ』の語源について・・・
『ワイシャツ』とはホワイトシャツが由来。『white shirt』単純な話、白いシャツということです。日本に入ってきた頃『white shirt』といっているのがワイシャツに聞こえたことが、今もワイシャツと呼ばれる所以です。ちなみに海外ではビジネスシャツやドレスシャツというのが一般的。最近は多様化してきていてビジネスマンもおしゃれなシャツが多くなっていますがそもそもの語源とクリーニングの取扱い方法から考えると白い定型のシャツがワイシャツであり色柄やデザインが豊かなものはワイシャツという定義には当てはまりません。実は販売しているお店を覗くと色柄やデザインが入ったシャツはワイシャツとは表示しておらずドレスシャツなどになっています。真っ白なシャツでさえ、ドレスシャツとして販売しているのが現状です。
ワイシャツは下着
そもそもシャツは下着として中世で流行し たものが現在に至っています。その名残が、裾がカーブしており、ボタンが一つだけ一番下についているシャツを見たことがありませんか?一番下のボタンは股下で前と後ろを止めるためについていました。最近のシャツは、まっすぐカットされているものやボタンの部分がカットされているものが多いです。ワイシャツが下着だったとすれば・・・ジャケットを 脱ぎシャツ一枚。ズボンに裾をインしないということは、ある意味、下着姿でいるのと変わ らない・・。ということになります。
ワイシャツだけがなぜ安い?
クリーニング屋さんにワイシャツを出すと、ワイシャツは他のお洋服に比べて非常に安価ですよね。その理由は・・・白くて定型・素材限定であることが必要な条件です。定型とは一般的なビジネス用のシャツ表現するとすれば背広に合わせて着る、ネクタ イとともに着用する、台衿・カフスつき・・・などなど素材は綿かポリエステル。その理由は、大量に洗い、大量に仕上げられる。たくさんの商品が同じ洗浄方法で処理できることにより、一枚あたりの洗浄コストが安く済む。もちろん、その洗浄により十分な洗浄効果を発揮する必要があるので、素材に耐洗濯性がなければいけません。その上、クリーニング作業で一番手間がかかるのは仕上げ作業です!そこで、同じ形でだということが大切です。ワイシャツ仕上げ仕上げマシーンを取り入れ流れ作業で仕上げることができなければいけません。機械仕上げのため、細かな部分で足りないことは生じますがおおよそのワイシャツが綺麗に仕上がってまいります。もちろん街にあるクリーニング店の職人さんからすると物足りないことはたくさんありますので一枚一枚アイロンで仕上げられているお店もございます。大きな価格の違いはこのようなところで生じているのです。通常のお洋服は専用のマシーンなどがなく様々な形の仕上げ台を使って仕上げるのですがワイシャツだけは専用のマシーンがあることで大量仕上げができるために特別に安価にできているということです。つまり、ワイシャツという同じ形で、同じ繊維で、真っ白なシャツだけが通常のクリーニング代よりも特価をだすことができているのです。
クリーニング後のワイシャツはなぜ白い?
ご家庭で洗っていると少しずつ、黒ずんできたり・黄ばんできたり。そういったご経験は多くの方が経験されていると思いますが、なぜかクリーニングに出すと真っ白に!どうしてだと思われますか?・・・プロだから!その通りです!ただ、プロでなくてもワイシャツを白くすることは可能です!まず、しっかりと汚れを除去するために温水・洗浄力の高い洗剤を使用し漂白剤を使用する!漂白剤も温度が高いと効果がアップします。皆様もご家庭でお試しになられてはいかがでしょうか?・・・面倒!・・・思ったよりも綺麗にならない!・・・そんな時はプロにお任せください!
ワイシャツの黄ばみと黒ずみ
ワイシャツをしっかりお手入れしていないと「黄ばみ」や「黒ずみ」になってしまいます。黄ばみと黒ずみの違いは下記の通りです。黄ばみ:人間の皮脂が原因でできる汚れが変色した状態。黒ずみ:皮脂の上にホコリなどの汚れがたまっている状態。着用後はしっかりお手入れすることが大切です!それも着用後にできるだけ早くお手入れしてください。定期的に営利用の部分洗剤を使用したまには洗浄時には漂白剤を使用すると良いと思います。なってしまったら、しばらく暖かいお湯に漂白剤を入れてつけておくと効果があると思います。ただ・・・面倒ですよね!クリーニング店におまかせいただければ、いつでも綺麗に仕上がります。しかしながら黄ばみや黒ずみが出てしまったものは通常のクリーニングでは対処しきれません。シミ抜きなどご相談ください!
ワイシャツ糊の役割
ワイシャツに糊をつけていますか?最近はどうも糊を嫌い柔らかめや糊なしなどを要望されるお客様が増えました。しかしながら知っておいていただきたことがあります。ワイシャツの糊は硬くしたいからやっているわけではなりません。ワイシャツに糊をつけるには理由があります。①ワイシャツをシャキッと仕上げるため②エリやソデの汚れの防止③ネクタイを通す時の滑りをよくする④生地の劣化を防ぐ・・・などなど。まだまだ、細かい理由は有れども、皆様に関係する事柄はこういったところでしょうか?だから糊なしはお勧めしません。少なくとも柔らかめなど、少しでも糊を使用した状態が望ましいと思います。
形状記憶シャツ
形状記憶シャツは今や、かなりの割合で存在しています。形状記憶シャツなのにたくさんのお客様がクリーニングをご利用いただいております。形状記憶シャツを見ると購入される際も洗浄方法を書いたものがついていたり洗濯絵表示の裏側にも色々な注意書きが書かれています。大まかにそれらの情報をまとめると形状記憶シャツの上手な洗濯テクとは・・・。①ネットを使い短時間で洗うこと。常温で洗うこと、脱水しすぎない。②糊付けしない。③干す時はしっかり伸ばして整えて干す。④アイロンの当て方は手順通りに・・・。と言うことらしい。しかし・・・①汚れが落ちるのだろうか?②ワイシャツの糊について書いたばかりなのに糊がダメだとは・・・③アイロンの手間をなくすためには、干すときにしっかり整える事なのね。④ってアイロンはやっぱり必要なんですね。
カッターシャツとは
カッターシャツってわかりますか?西日本ではワイシャツとは言わず、カッターシャツと言う。これはいくつかその理由があるようですが一番有力だと言われているのが大阪に本社があるスポーツ用品メーカーのミズノがカッターシャツとして販売していたスポーツ用シャツが一般化したと言われています。また、カッター競技のシャツと言うことからきたという説もあるようです。クリーニング店に行くと店頭に掲示されているのが西日本ならカッターシャツ東日本ならワイシャツそれがどの辺りを境に切り替わるのか?知りたいところです。